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公益財団法人肥料科学研究所は、「肥料科学」の刊行、調査研究事業、普及啓発事業等の活動
2023.12.13研究会について
令和5年度第3回研究会を下記の通り、対面とオンラインで開催いたしました。
日  時 2023年11月14日(火)14:30~16:30
開催方法 日本農業研究所会議室での対面方式と、Zoomミーティングによるオンラインのハイブリッド開催
テ ー マ 「私と植物のミネラル元素の輸送」
講  師  馬 建鋒氏 (岡山大学資源植物科学研究所)

趣旨説明
植物は生育に欠かせないミネラル栄養素を土壌から各器官、組織、そして細胞と各オルガネラに輸送するためには、多種多様な輸送体が必要とされている。その一方、土壌中に存在するカドミウムやヒ素のような有害元素も輸送体によって可食部に蓄積され、食物連鎖を経て我々の健康に悪影響を与える。したがって、ミネラルの輸送機構の解明は作物の生産性や品質だけではなく、我々の健康にも非常に重要な課題である。本講演では、これまで演者が行ってきた研究の経緯を交えながら、いくつかの輸送体について紹介する。
2023.07.25研究会について
令和5年度第2回研究会を下記の通り、対面とオンラインで開催いたしました。
日  時 2023年9月29日(金)14:30~16:30
開催方法 日本農業研究所会議室での対面方式と、Zoomミーティングによるオンラインのハイブリッド開催
テ ー マ 「フィールドから学んだ土壌管理と作物栽培」
講  師  金田 吉弘氏(秋田県立大学名誉教授)

趣旨説明
これまでの研究生活の中でフィールドや農家の皆様から多くのことを学びました。約40年前、水田の来歴の違いによって、水稲の根が大きく異なることに驚きました。それをきっかけに、“栽培方法”や“気象”の影響が土壌と水稲生育に及ぼす影響を明らかにし、作物の安定生産に向けた適正な土壌管理のあり方を検討してきました。講演では、これまでの経験を踏まえて、フィールド研究から得たものをお伝えしたいと思います。
2023.07.25研究会について
令和5年度第1回研究会を下記の通り開催いたしました。

内容については年刊肥料科学第45号に掲載予定です。

日  時 2023年7月19日(水) 13:30~16:30
開催方法 日本農業研究所での対面およびオンライン併用開催
テ ー マ 「化学肥料高騰への対応」
講 演 1 家畜排泄物の処理・利用の現状と地下水の硝酸性窒素汚染」
講  師  羽賀 清典 氏 (畜産環境整備機構・顧問)
講 演 2 土壌診断の役割と課題―土壌診断による施肥節減の可能性」
講  師  安西 徹郎 氏 (元JA 全農技術主幹・元千葉県農林総研)

趣旨説明
近年の化学肥料高騰により、有機資源循環が注目され、耕種農家は代替資材として家畜ふん利用に強い関心を寄せています。しかし、畜産農家は飼料高騰や飼育環境などにより経営が圧迫され、良質の家畜ふん堆肥を供給することには多くの課題があります。また、耕種農家には、家畜ふんを使いたいが、土壌中に特定養分が蓄積するため使いにくいという声があります。
そこで、我が国の家畜ふん排泄物処理の指導的立場にある畜産環境整備機構の羽賀清典氏から、畜産の視点から家畜ふん排泄物の処理・利用の現状を紹介していただきます。講演では、排泄物処理に当たっての環境への配慮など畜産農家のかかえる課題も紹介していただけると思います。
さらに、県や全農での指導実績が豊富で、土壌診断では第一人者である安西徹郎氏から、土壌診断による施肥削減の考え方について紹介していただきます。とくに、家畜ふんなどの施用による土壌養分過剰蓄積の防止や土壌蓄積養分の有効活用について土壌診断は欠かせないが、現実には診断結果の現場への普及にある課題があることなども紹介していただけると思います。
今回の研究会では、畜産サイドと耕種サイドから、有機資源循環を軸とした施肥削減について考える内容となっています。土壌肥料研究者はもとより、畜産環境に関係者々など幅広い方々にとって有益な内容となっています。

講 演 1
タイトル:家畜排泄物の処理・利用の現状と地下水の硝酸性窒素汚染
講師氏名:羽賀 清典 氏(畜産環境整備機構・顧問)
概要:農林水産省の調査によると、わが国の家畜排泄物量は年間約8,000 万t であり、ほとんどが堆肥化処理されている。また、豚舎排水は浄化処理後に河川放流、ブロイラーふんは焼却処理されている割合が高い。家畜排泄物に含まれる窒素は67~120 万t と試算されるので、地下水の硝 酸性窒素が環境基準10mg/L を超過しないよう、家畜排泄物の不適切な地下浸透を防止し、堆 肥を適正に施用することによって窒素を含む有機物資源の循環につなげることが重要である。


講 演 2
タイトル:土壌診断の役割と課題―土壌診断による施肥節減の可能性
講師氏名:安西 徹郎 氏 (元JA 全農技術主幹・元千葉県農林総研)
概要:2008 年の肥料高騰時以降、「土壌診断に基づく適正施肥」ひいては減肥のための技術開発や土壌分析施設の整備が進んだ。そして昨年来の肥料高騰が再び農家経営を苦しめるなか、演者は農業現場における土壌診断技術の浸透状況をアンケート調査によって知ることを試みた。そこで明らかになった事項について検討を加え、今後の施肥節減に向けた取り組みをいくつか提示して議論の源とする。
2022.09.29研究会について
令和4年度第3回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
日  時 2022年11月17日(木) 13:30~15:30
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「カドミウムを吸収しないイネの開発と実用化に向けた挑戦」
講  師 石川 覚氏 (農研機構農業環境研究部門・千葉大学大学院客員教授)

説明要旨
カドミウムは低濃度であっても、食品を通して長期間にわたり摂取することで腎機能障害などの健康被害リスクを引き起こす可能性がある。特にコメはカドミウムの主要な摂取源であるため、コメのカドミウム濃度を極力減らすことは人の健康に寄与すると思われる。本講演では、イネのカドミウム集積に関わる分子機構を説明し、我々が開発したカドミウムを吸収しない水稲品種「コシヒカリ環1号」の誕生秘話を紹介する。さらにDNAマーカーを用いた新たなカドミウム低吸収性品種の育成状況や実用化に向けた問題点などを述べながら、研究を紹介したい。
2022.09.29研究会について
令和4年度第2回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学44号に掲載予定です。
当財団法人が刊行している「肥料科学」を無料で配布しています。
ご希望の方はメールでご連絡ください。
日  時
 2022年9月21日(水) 13:30~15:30
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「イネの光合成機能の改善とシンク拡大に関する研究」
講  師 牧野 周氏 (東北大学名誉教授・大学院農学研究科学術研究員)

説明要旨
緑の革命と呼ばれたイネとコムギの短稈育種の成功は、窒素の多量施肥に依存したソース能強化とシンク拡大によるものであった。作物の増産のためには窒素施肥は必須である。しかし、生態系や環境への負荷を考えると、多量の施肥に依存するのではなく、作物側の窒素の利用効率の向上が不可欠となる。ここでは、光合成の炭酸固定酵素であるRubiscoの量的改変による光合成機能の改善ならびに可食部シンクの拡大に基づく戦略で、窒素の利用効率の高い超多収イネの作出を目指す研究を紹介したい。
2022.06.02研究会について
令和4年度第1回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学44号に掲載予定です。
当財団法人が刊行している「肥料科学」を無料で配布しています。
ご希望の方はメールでご連絡ください。
日  時
 2022年7月15日(金) 13:30~16:00
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「肥料制度の見直しと農業への影響」

講 演 1 「肥料制度の見直しと肥料の自主的な品質管理の重要性」
講  師 瀧山 幸千夫氏 (農林水産省 消費・安全局農産安全管理課 肥料企画班)

説明要旨
令和元年12月に改正肥料法を公布したところです。主な改正内容としては、農地土壌の土づくりの促進と国内未利用資源の肥料利用の促進に資するための、表示制度の見直しや、原料規格や原料帳簿など、原料管理制度の導入を行ったところです。
また、今般の見直しにより、肥料業者自身による原料管理の義務付けや、品質管理を前提とした届出肥料の緩和を行うなど、今後は肥料生産事業者自らが行う品質管理が益々重要になっているところであり、法律の題名を「肥料の品質の確保等に関する法律」に改正したところです。
本講演では、肥料制度の見直しや品質管理の重要性について説明をさせて頂きます。

講 演 2 「肥料制度見直しと堆肥等国内資源の粒状加工による利用拡大について」
講  師 浅野 智孝氏 (朝日アグリア株式会社  理事 肥料開発担当)

説明要旨

202012月施行の「肥料の配合規制の見直し」により、堆肥等の特殊肥料や土壌改良資材などを普通肥料と混合し造粒加工等が可能となる指定混合肥料が設定されました。これにより堆肥等の国内有用資源の利用促進が期待されておりますが、粒状加工等の対応にはさまざまな課題があります。また粒状加工による複合化により、今までバラバラに散布されていた資材が一度の散布で施肥可能となりましたが、実際の機械散布への対応性や施用された資材の土づくり機能がどうなのかについて各試験が開始されているところです。
本講演では現状での各課題で確認されている内容について報告させて頂きます。

2022.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第43号(2021年)が刊行されました。
2022年2月20日に『肥料科学』第43号(2021年)が刊行されました。 2021年度の研究会で行われた講演会や寄稿された報文の内容が掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。
2021.11.12研究会について
令和3年度第2回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学43号に掲載しています。
当財団法人が刊行している「肥料科学」を無料で配布しています。
ご希望の方は、メールでご連絡ください。

日  時
 2021年11月11日(木) 13:30~15:00
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「土壌肥沃度と微生物と地球環境」
講  師 犬伏和之氏(千葉大学名誉教授 グランドフェロー 大学院園芸学研究院 特任研究員) 

講演要旨
これまでの水田などでの自らの研究を振り返り、肥沃度と土壌微生物の関係、地球環境との相互作用などについて残された課題を考えてみたい。大正時代から続いていた農事試験場の長期肥料連用水田の乾土効果とクロロフィル様物質の関係、国際稲研究所の土壌微生物バイオマス測定と水稲吸収窒素の関係、英国ロザムステッド試験場で1843 年から続く長期肥料連用小麦畑土壌のATP やバイオマス窒素,炭素の水田土壌との比較、水田からのメタン放出、開放系大気CO2 増加試験や、熱帯アジアや寒冷地泥炭中あるいはアラスカの永久凍土中のメタン生成と酸化に関わる微生物の多様性や温度感受性などを紹介し、ご意見を賜りたい。
2021.07.12研究会について
令和3年度第1回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学43号に掲載予定です。
日  時 2021年7月15日(木) 13:30~15:00
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「低投入農業に向けた植物側からのアプローチ
     ―オオムギ葉緑体の鉄節約戦略―」
講  師 樋口 恭子 氏(東京農業大学教授)

講演要旨
光合成には大量の鉄が必要ですが、オオムギは他の植物より葉の鉄含量が少なくても光合成を持続する適応機構を発達させていることが分かってきました。
この機構が育種の過程で選抜されてきたことについても紹介します。
2021.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第42号(2020年)が刊行されました。
2021年2月20日に『肥料科学』第42号(2020年)が刊行されました。 2020年度の研究会で行われた講演会等の内容が掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。
2020.12.22研究会について
2020年度の研究会を開催しました
本年度の第1回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学42号に掲載いたしましたのでご覧ください。

日  時 2020年12月22日(火) 13:30~15:00
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催(先着30名まで)
演  題 「バチルスバイオ肥料キクイチの開発と農業生産現場への実装
     ―その微生物学的および農業利用上の特性に関して―」
      横山 正 氏(東京農工大学名誉教授、現福島大学食農学類特任教授)

参加方法
(1)公益財団法人肥料科学研究所宛(aizaki@hiryokagaku.or.jp)に参加希望者の氏名およびE-mailアドレスを記載し、電子メールの件名を【肥料科学研究会】としてお送りください。
(2)肥料科学研究所より受信確認を返信しますので、受信確認メールが届かない場合は担当へメールでお問い合わせください。
(3)参加登録された方へ12月10日(木)~12月15日(火)を目途にオンライン参加に関するご案内のメールをお送りします。
(4)12月8日(火)で締め切りました。

講演要旨
現在、地球環境には大きな負荷がかかっており、世界中でSDGsへの取り組みがなされている。私たちは2008年頃から、地球環境にフレンドリーで持続的な農業生産に貢献できる土壌微生物を利用して作物生育を促進できるバイオ肥料の開発研究を始めた。当初の開発目標は施用さ れた化学肥料の利用効率をあげて、その使用量の削減を目標にしていた。バイオ肥料は生きた微生物を泥炭等のキャリアに混和したもので、根粒菌のバイオ肥料は世界中で利用されている。一方、当時はイネ用のバイオ肥料は日本には存在していなかった。イネに微生物を接種して生育促進等の効果を持たせ、最終収量を増加させることは、最初は私自身も、ほんとにそのようなことが起きるのかと科学的には懐疑的であった。しかし、アジア等の様々な試験や研究者の話を聞くうちに、研究として面白いかもしれないと考えて、手探りでイネ用のバイオ肥料の研究を開始した。今回の発表では、どのように研究を行ったかの概要、開発したバチルスバイオ肥料キクイチ(ゆめバイオとして製品化された)の特性、開発の大変だったこと等に関して話していく。
2020.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第41号(2019年)が刊行されました。
2020年2月20日に『肥料科学』第41号(2019年)が刊行されました。
2019年度の2回の研究会で行われた講演会等の内容が掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。
2019.10.29研究会について
2019年度第2回研究会が開催されました。
演題 「水田土壌の硫黄肥沃度をどう評価するか」
講師 菅野 均志氏 (東北大学大学院農学研究科・准教授)
日時 2019年10月 29日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室

講演内容概要(講師提供) 

 硫黄(S)は植物の必須元素であるが、日本では作物のS欠乏は稀であると考えられてきた。しかしながら、近年水稲のS不足に起因するとみられる生育抑制の事例がいくつか報告されている。水稲のS欠乏は、葉の黄化、草丈の低下、分げつの減少等の症状としてあらわれるが、土壌の可給態Sとして評価される硫酸態Sの多寡のみでこの症状を説明することができない場合がある。

 本講演では、水田土壌のS肥沃度に関して演者らがこれまで検討してきた (1)水稲の石膏施与への応答と土壌の可給態Sとの関係、(2)難溶性硫化物形成を考慮したS肥沃度評価の可能性、(3)水田土壌の可給態Sの実態等について詳しく解説する。

2019.07.17研究会について
2019年度第1回研究会が開催されました。
演題 「菌根共生の農業利用の可能性を探る」
講師 齋藤 雅典 氏(科学技術振興機構、前東北大学大学院農学研究科教授)
日時 2019年7月17日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室

講演内容概要(講師提供) 

 アーバスキュラー菌根菌(VA菌根菌とも呼ばれる)は植物の根に共生し、リンの吸収を促進し、植物生育を改善する。そのため、アーバスキュラー菌根菌の農業資材としての利用が進められている。しかし、農業資材として普及しているとは言い難い。一方、地球史的にみるとアーバスキュラー菌根共生は、陸上植物の登場とともに共進化をしてきた古くかつ普遍的な共生系であり、基礎生物学的な面から関心が高まっている。本講演では、アーバスキュラー菌根共生の基礎から応用まで、演者のこれまでの研究を振り返りつつ、解説する。

2019.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第40号(平成30年)が刊行されました。
2019年2月20日に『肥料科学』第40号(平成30年)が刊行されました。
平成30年度の2回の研究会で行われた講演の内容などが掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。
2018.10.23研究会について
平成30年度第2回研究会が開催されました。
演題 「植物の栄養吸収の制御機構の解明と植物の栄養特性改善の可能性」
講師 藤原 徹 氏(東京大学教授 大学院農学生命科学研究科 植物栄養・肥料学研究室)
日時 平成30年 10月23日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室
     東京都千代田区紀尾井町3-29

講演内容概要(講師提供) 

 植物の栄養吸収機構の理解は近年大きく進んでおり、講演者らもホウ素を中心に栄養吸収に関わる輸送体の同定、栄養条件に応じた発現制御機構の解明や、数理モデルを用いた輸送の予測を進めている。これまでの研究の概要をお話し、このような研究の農業への応用の可能性について議論したい。

2018.07.10研究会について
平成30年度第1回研究会が開催されました。
演題 「資源循環型農業のための家畜ふん堆肥中肥料成分の有効利用」
講師 加藤 直人氏(農研機構農業環境変動研究センター 有害化学物質研究領域長)
日時 平成30年 7月10日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室
講演内容概要(講師提供) 

 資源循環型、環境保全型の農畜産業の推進には家畜ふん堆肥中肥料成分の有効利用が欠かせない。しかし、有効利用するためには、肥効の明確化、養分バランスの改善、施用時期の最適化、散布作業性の向上、広域流通への対応など、様々な技術的課題があった。講演では、こうした問題点を整理しながら、その解決を図るために取り組まれてきた研究例、および近年登場した混合堆肥複合肥料について紹介する。

2018.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第39号(平成29年)が刊行されました。

2018年2月20日に『肥料科学』第39号(平成29年)が刊行されました。
平成29年度の2回の研究会で行われた講演の内容などが掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。

2017.10.17研究会について
平成29年度第2回研究会が開催されました。
演題 「土壌の有機態窒素の分子実体を巡って」
講師 松永 俊朗 氏(東京農業大学教授(元農研機構))
日時 平成29年10月17日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室
講演内容概要(講師提供) 

 土壌の有機態窒素は、窒素肥沃度の主体として重要であることはもちろん、地圏における有機物(炭素)循環の点からも注目されている。本講演では、その土壌 有機態窒素の分子化学形態について、まず、これまでの研究を史的にレビューし た後、演者らが近年行ってきた、サイズ排除高速液体クロマトグラフィー/化学 発光窒素検出法による有機態窒素のキャラクタリゼーションの結果を中心に紹介 する。さらに、土壌の有機態窒素の化学形態についての先駆的仕事を行った、明治期の土壌肥料学者鈴木重禮についても話題提供したい。

2017.07.11研究会について
平成29年度第1回研究会が開催されました。
演題 「アフリカサバンナにおける農業開発-土壌肥料研究の現状と問題点-」
講師 伊藤 治 氏(元国連大学サステイナビリティ高等研究所)
日時 平成29年7月11日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室
講演内容概要(講師提供) 

 サバンナはケッペンの気候区分において定義されている用語であり、南米やアフリカ大陸に広く分布している。南米のサバンナは現地で、セラードと呼ばれ、土壌の酸性度が高い不毛の地とみなされていたが、ブラジル政府とJICAとの長期にわたるプロジェクトにより、高い生産性を有する農業地帯へと変貌した。
 一方アフリカのサバンナには、4億ヘククールに近い農業可耕地が広がっているが、その1割程度しか利用されていない。日本政府は、作物栽培に適した気候・土壌要因を有するアフリカのサバンナ地帯に注目し、イネやマメ科作物の生産振興を通した農業を基盤とした開発プロジェクトを実施している。本講演では、このプロジェクトの中で筆者らが行った研究から得られた成果を概観し、現状と問題点を探ってみることとする。

2023.12.13研究会について
令和5年度第3回研究会を下記の通り、対面とオンラインで開催いたしました。
日  時 2023年11月14日(火)14:30~16:30
開催方法 日本農業研究所会議室での対面方式と、Zoomミーティングによるオンラインのハイブリッド開催
テ ー マ 「私と植物のミネラル元素の輸送」
講  師  馬 建鋒氏 (岡山大学資源植物科学研究所)

趣旨説明
植物は生育に欠かせないミネラル栄養素を土壌から各器官、組織、そして細胞と各オルガネラに輸送するためには、多種多様な輸送体が必要とされている。その一方、土壌中に存在するカドミウムやヒ素のような有害元素も輸送体によって可食部に蓄積され、食物連鎖を経て我々の健康に悪影響を与える。したがって、ミネラルの輸送機構の解明は作物の生産性や品質だけではなく、我々の健康にも非常に重要な課題である。本講演では、これまで演者が行ってきた研究の経緯を交えながら、いくつかの輸送体について紹介する。
2023.07.25研究会について
令和5年度第2回研究会を下記の通り、対面とオンラインで開催いたしました。
日  時 2023年9月29日(金)14:30~16:30
開催方法 日本農業研究所会議室での対面方式と、Zoomミーティングによるオンラインのハイブリッド開催
テ ー マ 「フィールドから学んだ土壌管理と作物栽培」
講  師  金田 吉弘氏(秋田県立大学名誉教授)

趣旨説明
これまでの研究生活の中でフィールドや農家の皆様から多くのことを学びました。約40年前、水田の来歴の違いによって、水稲の根が大きく異なることに驚きました。それをきっかけに、“栽培方法”や“気象”の影響が土壌と水稲生育に及ぼす影響を明らかにし、作物の安定生産に向けた適正な土壌管理のあり方を検討してきました。講演では、これまでの経験を踏まえて、フィールド研究から得たものをお伝えしたいと思います。
2023.07.25研究会について
令和5年度第1回研究会を下記の通り開催いたしました。

内容については年刊肥料科学第45号に掲載予定です。

日  時 2023年7月19日(水) 13:30~16:30
開催方法 日本農業研究所での対面およびオンライン併用開催
テ ー マ 「化学肥料高騰への対応」
講 演 1 家畜排泄物の処理・利用の現状と地下水の硝酸性窒素汚染」
講  師  羽賀 清典 氏 (畜産環境整備機構・顧問)
講 演 2 土壌診断の役割と課題―土壌診断による施肥節減の可能性」
講  師  安西 徹郎 氏 (元JA 全農技術主幹・元千葉県農林総研)

趣旨説明
近年の化学肥料高騰により、有機資源循環が注目され、耕種農家は代替資材として家畜ふん利用に強い関心を寄せています。しかし、畜産農家は飼料高騰や飼育環境などにより経営が圧迫され、良質の家畜ふん堆肥を供給することには多くの課題があります。また、耕種農家には、家畜ふんを使いたいが、土壌中に特定養分が蓄積するため使いにくいという声があります。
そこで、我が国の家畜ふん排泄物処理の指導的立場にある畜産環境整備機構の羽賀清典氏から、畜産の視点から家畜ふん排泄物の処理・利用の現状を紹介していただきます。講演では、排泄物処理に当たっての環境への配慮など畜産農家のかかえる課題も紹介していただけると思います。
さらに、県や全農での指導実績が豊富で、土壌診断では第一人者である安西徹郎氏から、土壌診断による施肥削減の考え方について紹介していただきます。とくに、家畜ふんなどの施用による土壌養分過剰蓄積の防止や土壌蓄積養分の有効活用について土壌診断は欠かせないが、現実には診断結果の現場への普及にある課題があることなども紹介していただけると思います。
今回の研究会では、畜産サイドと耕種サイドから、有機資源循環を軸とした施肥削減について考える内容となっています。土壌肥料研究者はもとより、畜産環境に関係者々など幅広い方々にとって有益な内容となっています。

講 演 1
タイトル:家畜排泄物の処理・利用の現状と地下水の硝酸性窒素汚染
講師氏名:羽賀 清典 氏(畜産環境整備機構・顧問)
概要:農林水産省の調査によると、わが国の家畜排泄物量は年間約8,000 万t であり、ほとんどが堆肥化処理されている。また、豚舎排水は浄化処理後に河川放流、ブロイラーふんは焼却処理されている割合が高い。家畜排泄物に含まれる窒素は67~120 万t と試算されるので、地下水の硝 酸性窒素が環境基準10mg/L を超過しないよう、家畜排泄物の不適切な地下浸透を防止し、堆 肥を適正に施用することによって窒素を含む有機物資源の循環につなげることが重要である。


講 演 2
タイトル:土壌診断の役割と課題―土壌診断による施肥節減の可能性
講師氏名:安西 徹郎 氏 (元JA 全農技術主幹・元千葉県農林総研)
概要:2008 年の肥料高騰時以降、「土壌診断に基づく適正施肥」ひいては減肥のための技術開発や土壌分析施設の整備が進んだ。そして昨年来の肥料高騰が再び農家経営を苦しめるなか、演者は農業現場における土壌診断技術の浸透状況をアンケート調査によって知ることを試みた。そこで明らかになった事項について検討を加え、今後の施肥節減に向けた取り組みをいくつか提示して議論の源とする。
2022.09.29研究会について
令和4年度第3回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
日  時 2022年11月17日(木) 13:30~15:30
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「カドミウムを吸収しないイネの開発と実用化に向けた挑戦」
講  師 石川 覚氏 (農研機構農業環境研究部門・千葉大学大学院客員教授)

説明要旨
カドミウムは低濃度であっても、食品を通して長期間にわたり摂取することで腎機能障害などの健康被害リスクを引き起こす可能性がある。特にコメはカドミウムの主要な摂取源であるため、コメのカドミウム濃度を極力減らすことは人の健康に寄与すると思われる。本講演では、イネのカドミウム集積に関わる分子機構を説明し、我々が開発したカドミウムを吸収しない水稲品種「コシヒカリ環1号」の誕生秘話を紹介する。さらにDNAマーカーを用いた新たなカドミウム低吸収性品種の育成状況や実用化に向けた問題点などを述べながら、研究を紹介したい。
2022.09.29研究会について
令和4年度第2回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学44号に掲載予定です。
当財団法人が刊行している「肥料科学」を無料で配布しています。
ご希望の方はメールでご連絡ください。
日  時
 2022年9月21日(水) 13:30~15:30
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「イネの光合成機能の改善とシンク拡大に関する研究」
講  師 牧野 周氏 (東北大学名誉教授・大学院農学研究科学術研究員)

説明要旨
緑の革命と呼ばれたイネとコムギの短稈育種の成功は、窒素の多量施肥に依存したソース能強化とシンク拡大によるものであった。作物の増産のためには窒素施肥は必須である。しかし、生態系や環境への負荷を考えると、多量の施肥に依存するのではなく、作物側の窒素の利用効率の向上が不可欠となる。ここでは、光合成の炭酸固定酵素であるRubiscoの量的改変による光合成機能の改善ならびに可食部シンクの拡大に基づく戦略で、窒素の利用効率の高い超多収イネの作出を目指す研究を紹介したい。
2022.06.02研究会について
令和4年度第1回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学44号に掲載予定です。
当財団法人が刊行している「肥料科学」を無料で配布しています。
ご希望の方はメールでご連絡ください。
日  時
 2022年7月15日(金) 13:30~16:00
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「肥料制度の見直しと農業への影響」

講 演 1 「肥料制度の見直しと肥料の自主的な品質管理の重要性」
講  師 瀧山 幸千夫氏 (農林水産省 消費・安全局農産安全管理課 肥料企画班)

説明要旨
令和元年12月に改正肥料法を公布したところです。主な改正内容としては、農地土壌の土づくりの促進と国内未利用資源の肥料利用の促進に資するための、表示制度の見直しや、原料規格や原料帳簿など、原料管理制度の導入を行ったところです。
また、今般の見直しにより、肥料業者自身による原料管理の義務付けや、品質管理を前提とした届出肥料の緩和を行うなど、今後は肥料生産事業者自らが行う品質管理が益々重要になっているところであり、法律の題名を「肥料の品質の確保等に関する法律」に改正したところです。
本講演では、肥料制度の見直しや品質管理の重要性について説明をさせて頂きます。

講 演 2 「肥料制度見直しと堆肥等国内資源の粒状加工による利用拡大について」
講  師 浅野 智孝氏 (朝日アグリア株式会社  理事 肥料開発担当)

説明要旨

202012月施行の「肥料の配合規制の見直し」により、堆肥等の特殊肥料や土壌改良資材などを普通肥料と混合し造粒加工等が可能となる指定混合肥料が設定されました。これにより堆肥等の国内有用資源の利用促進が期待されておりますが、粒状加工等の対応にはさまざまな課題があります。また粒状加工による複合化により、今までバラバラに散布されていた資材が一度の散布で施肥可能となりましたが、実際の機械散布への対応性や施用された資材の土づくり機能がどうなのかについて各試験が開始されているところです。
本講演では現状での各課題で確認されている内容について報告させて頂きます。

2021.11.12研究会について
令和3年度第2回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学43号に掲載しています。
当財団法人が刊行している「肥料科学」を無料で配布しています。
ご希望の方は、メールでご連絡ください。

日  時
 2021年11月11日(木) 13:30~15:00
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「土壌肥沃度と微生物と地球環境」
講  師 犬伏和之氏(千葉大学名誉教授 グランドフェロー 大学院園芸学研究院 特任研究員) 

講演要旨
これまでの水田などでの自らの研究を振り返り、肥沃度と土壌微生物の関係、地球環境との相互作用などについて残された課題を考えてみたい。大正時代から続いていた農事試験場の長期肥料連用水田の乾土効果とクロロフィル様物質の関係、国際稲研究所の土壌微生物バイオマス測定と水稲吸収窒素の関係、英国ロザムステッド試験場で1843 年から続く長期肥料連用小麦畑土壌のATP やバイオマス窒素,炭素の水田土壌との比較、水田からのメタン放出、開放系大気CO2 増加試験や、熱帯アジアや寒冷地泥炭中あるいはアラスカの永久凍土中のメタン生成と酸化に関わる微生物の多様性や温度感受性などを紹介し、ご意見を賜りたい。
2021.07.12研究会について
令和3年度第1回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学43号に掲載予定です。
日  時 2021年7月15日(木) 13:30~15:00
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「低投入農業に向けた植物側からのアプローチ
     ―オオムギ葉緑体の鉄節約戦略―」
講  師 樋口 恭子 氏(東京農業大学教授)

講演要旨
光合成には大量の鉄が必要ですが、オオムギは他の植物より葉の鉄含量が少なくても光合成を持続する適応機構を発達させていることが分かってきました。
この機構が育種の過程で選抜されてきたことについても紹介します。
2020.12.22研究会について
2020年度の研究会を開催しました
本年度の第1回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学42号に掲載いたしましたのでご覧ください。

日  時 2020年12月22日(火) 13:30~15:00
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催(先着30名まで)
演  題 「バチルスバイオ肥料キクイチの開発と農業生産現場への実装
     ―その微生物学的および農業利用上の特性に関して―」
      横山 正 氏(東京農工大学名誉教授、現福島大学食農学類特任教授)

参加方法
(1)公益財団法人肥料科学研究所宛(aizaki@hiryokagaku.or.jp)に参加希望者の氏名およびE-mailアドレスを記載し、電子メールの件名を【肥料科学研究会】としてお送りください。
(2)肥料科学研究所より受信確認を返信しますので、受信確認メールが届かない場合は担当へメールでお問い合わせください。
(3)参加登録された方へ12月10日(木)~12月15日(火)を目途にオンライン参加に関するご案内のメールをお送りします。
(4)12月8日(火)で締め切りました。

講演要旨
現在、地球環境には大きな負荷がかかっており、世界中でSDGsへの取り組みがなされている。私たちは2008年頃から、地球環境にフレンドリーで持続的な農業生産に貢献できる土壌微生物を利用して作物生育を促進できるバイオ肥料の開発研究を始めた。当初の開発目標は施用さ れた化学肥料の利用効率をあげて、その使用量の削減を目標にしていた。バイオ肥料は生きた微生物を泥炭等のキャリアに混和したもので、根粒菌のバイオ肥料は世界中で利用されている。一方、当時はイネ用のバイオ肥料は日本には存在していなかった。イネに微生物を接種して生育促進等の効果を持たせ、最終収量を増加させることは、最初は私自身も、ほんとにそのようなことが起きるのかと科学的には懐疑的であった。しかし、アジア等の様々な試験や研究者の話を聞くうちに、研究として面白いかもしれないと考えて、手探りでイネ用のバイオ肥料の研究を開始した。今回の発表では、どのように研究を行ったかの概要、開発したバチルスバイオ肥料キクイチ(ゆめバイオとして製品化された)の特性、開発の大変だったこと等に関して話していく。
2019.10.29研究会について
2019年度第2回研究会が開催されました。
演題 「水田土壌の硫黄肥沃度をどう評価するか」
講師 菅野 均志氏 (東北大学大学院農学研究科・准教授)
日時 2019年10月 29日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室

講演内容概要(講師提供) 

 硫黄(S)は植物の必須元素であるが、日本では作物のS欠乏は稀であると考えられてきた。しかしながら、近年水稲のS不足に起因するとみられる生育抑制の事例がいくつか報告されている。水稲のS欠乏は、葉の黄化、草丈の低下、分げつの減少等の症状としてあらわれるが、土壌の可給態Sとして評価される硫酸態Sの多寡のみでこの症状を説明することができない場合がある。

 本講演では、水田土壌のS肥沃度に関して演者らがこれまで検討してきた (1)水稲の石膏施与への応答と土壌の可給態Sとの関係、(2)難溶性硫化物形成を考慮したS肥沃度評価の可能性、(3)水田土壌の可給態Sの実態等について詳しく解説する。

2019.07.17研究会について
2019年度第1回研究会が開催されました。
演題 「菌根共生の農業利用の可能性を探る」
講師 齋藤 雅典 氏(科学技術振興機構、前東北大学大学院農学研究科教授)
日時 2019年7月17日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室

講演内容概要(講師提供) 

 アーバスキュラー菌根菌(VA菌根菌とも呼ばれる)は植物の根に共生し、リンの吸収を促進し、植物生育を改善する。そのため、アーバスキュラー菌根菌の農業資材としての利用が進められている。しかし、農業資材として普及しているとは言い難い。一方、地球史的にみるとアーバスキュラー菌根共生は、陸上植物の登場とともに共進化をしてきた古くかつ普遍的な共生系であり、基礎生物学的な面から関心が高まっている。本講演では、アーバスキュラー菌根共生の基礎から応用まで、演者のこれまでの研究を振り返りつつ、解説する。

2018.10.23研究会について
平成30年度第2回研究会が開催されました。
演題 「植物の栄養吸収の制御機構の解明と植物の栄養特性改善の可能性」
講師 藤原 徹 氏(東京大学教授 大学院農学生命科学研究科 植物栄養・肥料学研究室)
日時 平成30年 10月23日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室
     東京都千代田区紀尾井町3-29

講演内容概要(講師提供) 

 植物の栄養吸収機構の理解は近年大きく進んでおり、講演者らもホウ素を中心に栄養吸収に関わる輸送体の同定、栄養条件に応じた発現制御機構の解明や、数理モデルを用いた輸送の予測を進めている。これまでの研究の概要をお話し、このような研究の農業への応用の可能性について議論したい。

2018.07.10研究会について
平成30年度第1回研究会が開催されました。
演題 「資源循環型農業のための家畜ふん堆肥中肥料成分の有効利用」
講師 加藤 直人氏(農研機構農業環境変動研究センター 有害化学物質研究領域長)
日時 平成30年 7月10日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室
講演内容概要(講師提供) 

 資源循環型、環境保全型の農畜産業の推進には家畜ふん堆肥中肥料成分の有効利用が欠かせない。しかし、有効利用するためには、肥効の明確化、養分バランスの改善、施用時期の最適化、散布作業性の向上、広域流通への対応など、様々な技術的課題があった。講演では、こうした問題点を整理しながら、その解決を図るために取り組まれてきた研究例、および近年登場した混合堆肥複合肥料について紹介する。

2017.10.17研究会について
平成29年度第2回研究会が開催されました。
演題 「土壌の有機態窒素の分子実体を巡って」
講師 松永 俊朗 氏(東京農業大学教授(元農研機構))
日時 平成29年10月17日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室
講演内容概要(講師提供) 

 土壌の有機態窒素は、窒素肥沃度の主体として重要であることはもちろん、地圏における有機物(炭素)循環の点からも注目されている。本講演では、その土壌 有機態窒素の分子化学形態について、まず、これまでの研究を史的にレビューし た後、演者らが近年行ってきた、サイズ排除高速液体クロマトグラフィー/化学 発光窒素検出法による有機態窒素のキャラクタリゼーションの結果を中心に紹介 する。さらに、土壌の有機態窒素の化学形態についての先駆的仕事を行った、明治期の土壌肥料学者鈴木重禮についても話題提供したい。

2017.07.11研究会について
平成29年度第1回研究会が開催されました。
演題 「アフリカサバンナにおける農業開発-土壌肥料研究の現状と問題点-」
講師 伊藤 治 氏(元国連大学サステイナビリティ高等研究所)
日時 平成29年7月11日(火) 14時~16時
場所 日本農業研究会館 1階会議室
講演内容概要(講師提供) 

 サバンナはケッペンの気候区分において定義されている用語であり、南米やアフリカ大陸に広く分布している。南米のサバンナは現地で、セラードと呼ばれ、土壌の酸性度が高い不毛の地とみなされていたが、ブラジル政府とJICAとの長期にわたるプロジェクトにより、高い生産性を有する農業地帯へと変貌した。
 一方アフリカのサバンナには、4億ヘククールに近い農業可耕地が広がっているが、その1割程度しか利用されていない。日本政府は、作物栽培に適した気候・土壌要因を有するアフリカのサバンナ地帯に注目し、イネやマメ科作物の生産振興を通した農業を基盤とした開発プロジェクトを実施している。本講演では、このプロジェクトの中で筆者らが行った研究から得られた成果を概観し、現状と問題点を探ってみることとする。

2022.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第43号(2021年)が刊行されました。
2022年2月20日に『肥料科学』第43号(2021年)が刊行されました。 2021年度の研究会で行われた講演会や寄稿された報文の内容が掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。
2021.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第42号(2020年)が刊行されました。
2021年2月20日に『肥料科学』第42号(2020年)が刊行されました。 2020年度の研究会で行われた講演会等の内容が掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。
2020.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第41号(2019年)が刊行されました。
2020年2月20日に『肥料科学』第41号(2019年)が刊行されました。
2019年度の2回の研究会で行われた講演会等の内容が掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。
2019.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第40号(平成30年)が刊行されました。
2019年2月20日に『肥料科学』第40号(平成30年)が刊行されました。
平成30年度の2回の研究会で行われた講演の内容などが掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。
2018.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第39号(平成29年)が刊行されました。

2018年2月20日に『肥料科学』第39号(平成29年)が刊行されました。
平成29年度の2回の研究会で行われた講演の内容などが掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。

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