公益財団法人 肥料科学研究所
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公益財団法人肥料科学研究所は、「肥料科学」の刊行、調査研究事業、普及啓発事業等の活動

公益財団法人肥料科学研究所About

本研究所は、肥料科学及び土壌肥沃度に関する 調査研究事業と普及啓発事業を実施し、
公開研究会の開催、年刊誌「肥料科学」の刊行と配布等の 活動を行っています。
本研究所の事業の目的と内容、役員名簿、定款については、「研究所について」をご覧ください。

研究所からのお知らせNews

2023.05.11研究会について
令和5年度第1回研究会を下記の通り開催いたします。
日  時 2023年7月19日(水) 13:30~16:30
開催方法 日本農業研究所での対面およびオンライン併用開催
テ ー マ 「化学肥料高騰への対応」
講 演 1 家畜排泄物の処理・利用の現状と地下水の硝酸性窒素汚染」
講  師  羽賀 清典 氏 (畜産環境整備機構・顧問)
講 演 2 土壌診断の役割と課題―土壌診断による施肥節減の可能性」
講  師  安西 徹郎 氏 (元JA 全農技術主幹・元千葉県農林総研)

趣旨説明
近年の化学肥料高騰により、有機資源循環が注目され、耕種農家は代替資材として家畜ふん利用に強い関心を寄せています。しかし、畜産農家は飼料高騰や飼育環境などにより経営が圧迫され、良質の家畜ふん堆肥を供給することには多くの課題があります。また、耕種農家には、家畜ふんを使いたいが、土壌中に特定養分が蓄積するため使いにくいという声があります。
そこで、我が国の家畜ふん排泄物処理の指導的立場にある畜産環境整備機構の羽賀清典氏から、畜産の視点から家畜ふん排泄物の処理・利用の現状を紹介していただきます。講演では、排泄物処理に当たっての環境への配慮など畜産農家のかかえる課題も紹介していただけると思います。
さらに、県や全農での指導実績が豊富で、土壌診断では第一人者である安西徹郎氏から、土壌診断による施肥削減の考え方について紹介していただきます。とくに、家畜ふんなどの施用による土壌養分過剰蓄積の防止や土壌蓄積養分の有効活用について土壌診断は欠かせないが、現実には診断結果の現場への普及にある課題があることなども紹介していただけると思います。
今回の研究会では、畜産サイドと耕種サイドから、有機資源循環を軸とした施肥削減について考える内容となっています。土壌肥料研究者はもとより、畜産環境に関係者々など幅広い方々にとって有益な内容となっていますので、ご参加を期待いたします。

講 演 1
タイトル:家畜排泄物の処理・利用の現状と地下水の硝酸性窒素汚染
講師氏名:羽賀 清典 氏(畜産環境整備機構・顧問)
概要:農林水産省の調査によると、わが国の家畜排泄物量は年間約8,000 万t であり、ほとんどが堆肥化処理されている。また、豚舎排水は浄化処理後に河川放流、ブロイラーふんは焼却処理されている割合が高い。家畜排泄物に含まれる窒素は67~120 万t と試算されるので、地下水の硝 酸性窒素が環境基準10mg/L を超過しないよう、家畜排泄物の不適切な地下浸透を防止し、堆 肥を適正に施用することによって窒素を含む有機物資源の循環につなげることが重要である。


講 演 2
タイトル:土壌診断の役割と課題―土壌診断による施肥節減の可能性
講師氏名:安西 徹郎 氏 (元JA 全農技術主幹・元千葉県農林総研)
概要:2008 年の肥料高騰時以降、「土壌診断に基づく適正施肥」ひいては減肥のための技術開発や土壌分析施設の整備が進んだ。そして昨年来の肥料高騰が再び農家経営を苦しめるなか、演者は農業現場における土壌診断技術の浸透状況をアンケート調査によって知ることを試みた。そこで明らかになった事項について検討を加え、今後の施肥節減に向けた取り組みをいくつか提示して議論の源とする。


[参加方法]

(1) 参加ご希望の方は、参加希望者の氏名及びE-mailアドレスを記載し、電子メールの件名を【肥料科学研究会】として公益財団法人肥料科学研究所にE-mailでお送り下さい。
その際、研究所会議室での「対面参加」か、Zoom「オンライン参加」のどちらを希望されるかを必ずお書きください。
連絡先:kenkyusho@hiryokagaku.or.jp
(2) 申し込みされた方には、肥料科学研究所より受信確認を返信します。受信確認メールが届かない場合には肥料科学研究所ヘメールでお問い合わせ下さい。
(3) 受付締め切りは、令和5年7月12日(水)とします。なお、定員は 100 名とさせて頂きます。定員をオーバーした時は、受付できないことがありますので、ご了承ください。
(4) 参加登録された方へは 7月14日~18日 を目途にオンライン参加のURLをお送りします。

2022.09.29研究会について
令和4年度第3回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
日  時 2022年11月17日(木) 13:30~15:30
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「カドミウムを吸収しないイネの開発と実用化に向けた挑戦」
講  師 石川 覚氏 (農研機構農業環境研究部門・千葉大学大学院客員教授)

説明要旨
カドミウムは低濃度であっても、食品を通して長期間にわたり摂取することで腎機能障害などの健康被害リスクを引き起こす可能性がある。特にコメはカドミウムの主要な摂取源であるため、コメのカドミウム濃度を極力減らすことは人の健康に寄与すると思われる。本講演では、イネのカドミウム集積に関わる分子機構を説明し、我々が開発したカドミウムを吸収しない水稲品種「コシヒカリ環1号」の誕生秘話を紹介する。さらにDNAマーカーを用いた新たなカドミウム低吸収性品種の育成状況や実用化に向けた問題点などを述べながら、研究を紹介したい。
2022.09.29研究会について
令和4年度第2回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学44号に掲載予定です。
当財団法人が刊行している「肥料科学」を無料で配布しています。
ご希望の方はメールでご連絡ください。
日  時
 2022年9月21日(水) 13:30~15:30
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「イネの光合成機能の改善とシンク拡大に関する研究」
講  師 牧野 周氏 (東北大学名誉教授・大学院農学研究科学術研究員)

説明要旨
緑の革命と呼ばれたイネとコムギの短稈育種の成功は、窒素の多量施肥に依存したソース能強化とシンク拡大によるものであった。作物の増産のためには窒素施肥は必須である。しかし、生態系や環境への負荷を考えると、多量の施肥に依存するのではなく、作物側の窒素の利用効率の向上が不可欠となる。ここでは、光合成の炭酸固定酵素であるRubiscoの量的改変による光合成機能の改善ならびに可食部シンクの拡大に基づく戦略で、窒素の利用効率の高い超多収イネの作出を目指す研究を紹介したい。
2023.05.11研究会について
令和5年度第1回研究会を下記の通り開催いたします。
日  時 2023年7月19日(水) 13:30~16:30
開催方法 日本農業研究所での対面およびオンライン併用開催
テ ー マ 「化学肥料高騰への対応」
講 演 1 家畜排泄物の処理・利用の現状と地下水の硝酸性窒素汚染」
講  師  羽賀 清典 氏 (畜産環境整備機構・顧問)
講 演 2 土壌診断の役割と課題―土壌診断による施肥節減の可能性」
講  師  安西 徹郎 氏 (元JA 全農技術主幹・元千葉県農林総研)

趣旨説明
近年の化学肥料高騰により、有機資源循環が注目され、耕種農家は代替資材として家畜ふん利用に強い関心を寄せています。しかし、畜産農家は飼料高騰や飼育環境などにより経営が圧迫され、良質の家畜ふん堆肥を供給することには多くの課題があります。また、耕種農家には、家畜ふんを使いたいが、土壌中に特定養分が蓄積するため使いにくいという声があります。
そこで、我が国の家畜ふん排泄物処理の指導的立場にある畜産環境整備機構の羽賀清典氏から、畜産の視点から家畜ふん排泄物の処理・利用の現状を紹介していただきます。講演では、排泄物処理に当たっての環境への配慮など畜産農家のかかえる課題も紹介していただけると思います。
さらに、県や全農での指導実績が豊富で、土壌診断では第一人者である安西徹郎氏から、土壌診断による施肥削減の考え方について紹介していただきます。とくに、家畜ふんなどの施用による土壌養分過剰蓄積の防止や土壌蓄積養分の有効活用について土壌診断は欠かせないが、現実には診断結果の現場への普及にある課題があることなども紹介していただけると思います。
今回の研究会では、畜産サイドと耕種サイドから、有機資源循環を軸とした施肥削減について考える内容となっています。土壌肥料研究者はもとより、畜産環境に関係者々など幅広い方々にとって有益な内容となっていますので、ご参加を期待いたします。

講 演 1
タイトル:家畜排泄物の処理・利用の現状と地下水の硝酸性窒素汚染
講師氏名:羽賀 清典 氏(畜産環境整備機構・顧問)
概要:農林水産省の調査によると、わが国の家畜排泄物量は年間約8,000 万t であり、ほとんどが堆肥化処理されている。また、豚舎排水は浄化処理後に河川放流、ブロイラーふんは焼却処理されている割合が高い。家畜排泄物に含まれる窒素は67~120 万t と試算されるので、地下水の硝 酸性窒素が環境基準10mg/L を超過しないよう、家畜排泄物の不適切な地下浸透を防止し、堆 肥を適正に施用することによって窒素を含む有機物資源の循環につなげることが重要である。


講 演 2
タイトル:土壌診断の役割と課題―土壌診断による施肥節減の可能性
講師氏名:安西 徹郎 氏 (元JA 全農技術主幹・元千葉県農林総研)
概要:2008 年の肥料高騰時以降、「土壌診断に基づく適正施肥」ひいては減肥のための技術開発や土壌分析施設の整備が進んだ。そして昨年来の肥料高騰が再び農家経営を苦しめるなか、演者は農業現場における土壌診断技術の浸透状況をアンケート調査によって知ることを試みた。そこで明らかになった事項について検討を加え、今後の施肥節減に向けた取り組みをいくつか提示して議論の源とする。


[参加方法]

(1) 参加ご希望の方は、参加希望者の氏名及びE-mailアドレスを記載し、電子メールの件名を【肥料科学研究会】として公益財団法人肥料科学研究所にE-mailでお送り下さい。
その際、研究所会議室での「対面参加」か、Zoom「オンライン参加」のどちらを希望されるかを必ずお書きください。
連絡先:kenkyusho@hiryokagaku.or.jp
(2) 申し込みされた方には、肥料科学研究所より受信確認を返信します。受信確認メールが届かない場合には肥料科学研究所ヘメールでお問い合わせ下さい。
(3) 受付締め切りは、令和5年7月12日(水)とします。なお、定員は 100 名とさせて頂きます。定員をオーバーした時は、受付できないことがありますので、ご了承ください。
(4) 参加登録された方へは 7月14日~18日 を目途にオンライン参加のURLをお送りします。

2022.09.29研究会について
令和4年度第3回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
日  時 2022年11月17日(木) 13:30~15:30
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「カドミウムを吸収しないイネの開発と実用化に向けた挑戦」
講  師 石川 覚氏 (農研機構農業環境研究部門・千葉大学大学院客員教授)

説明要旨
カドミウムは低濃度であっても、食品を通して長期間にわたり摂取することで腎機能障害などの健康被害リスクを引き起こす可能性がある。特にコメはカドミウムの主要な摂取源であるため、コメのカドミウム濃度を極力減らすことは人の健康に寄与すると思われる。本講演では、イネのカドミウム集積に関わる分子機構を説明し、我々が開発したカドミウムを吸収しない水稲品種「コシヒカリ環1号」の誕生秘話を紹介する。さらにDNAマーカーを用いた新たなカドミウム低吸収性品種の育成状況や実用化に向けた問題点などを述べながら、研究を紹介したい。
2022.09.29研究会について
令和4年度第2回研究会を下記の通りオンラインで開催いたしました。
内容については年刊肥料科学44号に掲載予定です。
当財団法人が刊行している「肥料科学」を無料で配布しています。
ご希望の方はメールでご連絡ください。
日  時
 2022年9月21日(水) 13:30~15:30
開催方法 Zoomミーティングによるオンライン開催
演  題 「イネの光合成機能の改善とシンク拡大に関する研究」
講  師 牧野 周氏 (東北大学名誉教授・大学院農学研究科学術研究員)

説明要旨
緑の革命と呼ばれたイネとコムギの短稈育種の成功は、窒素の多量施肥に依存したソース能強化とシンク拡大によるものであった。作物の増産のためには窒素施肥は必須である。しかし、生態系や環境への負荷を考えると、多量の施肥に依存するのではなく、作物側の窒素の利用効率の向上が不可欠となる。ここでは、光合成の炭酸固定酵素であるRubiscoの量的改変による光合成機能の改善ならびに可食部シンクの拡大に基づく戦略で、窒素の利用効率の高い超多収イネの作出を目指す研究を紹介したい。
2022.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第43号(2021年)が刊行されました。
2022年2月20日に『肥料科学』第43号(2021年)が刊行されました。 2021年度の研究会で行われた講演会や寄稿された報文の内容が掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。
2021.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第42号(2020年)が刊行されました。
2021年2月20日に『肥料科学』第42号(2020年)が刊行されました。 2020年度の研究会で行われた講演会等の内容が掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。
2020.02.20『肥料科学』刊行
『肥料科学』第41号(2019年)が刊行されました。
2020年2月20日に『肥料科学』第41号(2019年)が刊行されました。
2019年度の2回の研究会で行われた講演会等の内容が掲載されています。
詳しくは、「肥料科学(年刊)のご紹介」のページをご覧ください。

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